歯科医師に嫌われる患者と、そうならないために・・・その3。
こんにちは。
匿名歯科医師だ。
今回はそういえばこういうのも困るな。
というのを思い出したので追加で記入していきたいと思う。
前までの記事はこちらなので、もしよければ見ていただけるとありがたい。
さて、冒頭にも書いた通りだ。
これまでも大概困る患者についてツラツラと書いてきたが・・・
実はまだ居た。
歯科は医科に比べるとどうしても命に直結するものは少ない。
その為、
・お薬手帳を持ってこない人
・他科通院中である事を言って来ない人
が居る。
まずはお薬手帳についてだが・・・
薬に関しては化学物質である為、飲み合わせなどを誤ると非常に危険だ。
その為、
初診の時には必ず持ってきてほしいし、
服用内容が変わったらその都度教えてもらわなければ困る。
患者さんとしても死にたくはないだろうし、
こちらとしても殺したくない。
お薬手帳については軽く見られがちなので十分に注意してもらいたい。
そもそも、急に倒れた時なども同様に非常に危険なので、お薬手帳は常に持っておくことを心掛けておいた方がいい。
次は他科通院中の方だが・・・
高血圧・高脂血症・糖尿病などなど内科的疾患は血圧の変化など注意しなければならないことが多い。
特に歯科で使用する麻酔薬には血圧をあげる作用を有しているものが多い為、
高血圧の方は更に悪化してしまうことがある。
歯科医師に伝えなかったことで、血圧が一気に上がってしまって脳の血管が切れる
なんてこともありがちだ。
大体の歯科では最初に掛かった時に問診票などを記入してもらう所が多いが・・・
内科的疾患は全てそちらに書き出しておいた方がいい。
医科も歯科もそうなのだが。
決して治療を医師・歯科医師任せにしてはいけない。
結局自分の体を守れるのは自分だけだ。
あと、よく自己申告しない人が多くて困るのが、
日本人には精神疾患患者は多く、こちらとしては別に見慣れているので気にしないで告げて頂きたいのだが・・・
飲んでる薬などが原因で唾液が少なくなり、歯周病や虫歯が進みやすくなったりだとか・・・
そもそも精神疾患が安定していない状態では思った通りに治療が進められないことが多い。
その為、精神科の先生と話をしながら治療をどう進めるか決めるのだが・・・
それを内緒にされてしまうと進め方の検討すらできなくなってしまう。
また、歯科というのはただでさえ憂鬱になる診療科だ。
その為、下手をすると精神疾患の方まで悪化してしまうというケースもある。
つまり、結論としては、
自分の為にも自身の健康状態などはしっかりと伝えるようにしてほしい。
となる。
伝えないことで誰も得をしない状態になるので、しっかりと注意をして頂きたい。
では、また。近いうちに。