虫歯の治療の時に麻酔って必要?その2
こんにちは。
匿名歯科医師だ。
今回は
前回に引き続き、
虫歯の治療の時に麻酔って必要?その2
を書いていこうと思う。
今回はちなみに、保険のルール編だ。
前回も書いた通り、虫歯の治療の際には必ず麻酔を行わないと痛みが出てくる。
痛みを好きな人は・・・いや、まぁ居るんだろうけど。
基本的には居ないはずだ・・・。
そして痛みや苦痛を伴う歯科医院からは遠ざかりたくなるのは一般的な患者の心理だろう。
なので、歯科医師は患者の痛みに配慮する必要がある。
その為の麻酔だ。
だが、この麻酔・・・実は無料で行っている歯科医師がほとんどだ。
というもの、保険のルールのせいだ。
白い詰め物(コンポジットレジン修復:略語CRF)
金属の詰め物(メタルインレー修復:略語In)の形作り型取り
或いは神経を抜く治療(抜髄)
等は私から言わせれば必ず麻酔が必要な処置だ。
だが、実はこれらを行った時に麻酔の代金を請求できないことになっている。
というよりは、上記処置の点数に含まれているのだ。
つまり、
麻酔を行おうが、行うまいが、懐に入ってくるお金は同じだ。
当然、麻酔も液体や針などの材料代が掛かるし、使用する注射筒の滅菌のコストもかかる。
それらをすべてサービスで行うことになる。
麻酔を行わない歯科医師が居るのは、ほとんどの場合がこれが理由だったりする。
あとは、麻酔を使用しない歯科医師には稀にだが、以下のものもある。
・「麻酔なしでも取りきれるぜえぇぇぇぇぇ」という自己満足に塗れた歯科医師。
・「痛い思いをした方が、次以降虫歯にならないように気を付けるようになる」という素っ頓狂な考えを患者に押し付ける歯科医師。
・患者が痛がるのが楽しくてしょうがないというゴミのような歯科医師。
等々・・・ちなみにこれらの歯科医師は私の知り合いに実在している。
どんな処置でも麻酔を必ず行わなければならないという事ではないが・・・
少なくとも、痛みが出る可能性がある処置については、
「痛みが出る」という説明をした上で、「麻酔をするかどうか」の選択を患者に行わせるのが歯科医師として当然の責務であると私は思う。
と、厨二感を出しつつ。
今回のブログは終了したいと思う。
では、また。近いうちに。