歯科医師の暴露日記

歯科の裏事情やタブー、内緒話。患者さんには言ってはいけないと言われるような内容を書きまくります。

歯科医師の口の中。

こんにちは。

匿名歯科医師だ。

 

随分と久しぶりの更新になってしまった。

嬉しい悲鳴ではあるが、仕事に追われてドタバタとしていた。

申し訳ない。

といってもそんなに見ている人は居ないと思うが。

 

今回、カテゴリーの分け方を学んだのでそれを早速使うことにした。

今更とか言わないでいただきたい。

 

さて、今回のテーマは

歯科医師の口の中

だ。

 

えらくザックリとしたテーマだが・・・。

要は歯科医師の口の中って虫歯はないの?あったとしたら保険で治してるの?

とか、そこらへんを書いていく予定だ。

 

 では早速。

歯科医師とは、口の中のプロフェッショナル。歯磨きの仕方を患者に指導する立場。

そして何より、治療を行う者・・・そんな人に虫歯があるのか・・・。

 

答えとしては、

 

 

 

「当然ある。」

 

 

 

だ。

虫歯とは所謂細菌感染症だが、同時に生活習慣病でもある

毎日しっかりと歯磨きをしていれば、虫歯にも歯周病にもなり得ない。

が、しっかりと歯磨きをするというのは実は非常に難しい。

いくらプロと言えども、毎日毎日やってられないというのが本音だ。

指導する立場上、やってませんよ!なんて声を大にしては言えないが・・・。

 

だが、もちろん一般の方々に比べれば、歯周病も虫歯もほとんど進んでいない人が多い。

 

それは自分が虫歯になりやすいタイプか歯周病になりやすいタイプか、などを知っているからだ。

そこら辺のなりやすいタイプなどの話はまた次回以降に行いたいと思う。

 

 

では、歯科医師の治療はどんな感じで行われているのか・・・

そもそも歯医者に行って虫歯の治療をするとき、大きく削ったものについては自費と保険の説明を受け、選択を求められたはずだ。

これはインフォームドコンセントと言って、日本語で言うと「説明と同意」という。

現在の医療行為の際には必ず必要になる行動だ。

 

もし受けたことが無ければその歯医者は止めた方がいい。

即転院レベルだ。 

 

歯科医師歯科医師の治療を行う際はもはや当たり前に分かっている人が相手になるので、説明の部分を省くことがほとんどだ。

 そして、ここからが重要だが・・・

 

まともな歯科医師は基本的に保険は選択しない。

 

なぜかというと、保険の治療のヤバさ不味さ、自費の良さをしっかりと理解しているからだ。

それゆえ保険をチョイスする歯科医師は居ない。

・・・あくまでもまともな歯科医師だ。

 

全く関係なく、保険で治す歯科医師も中には居る。 

 

こういった方々は基本的に治療に対するこだわりや、長期的な予後を全く考えていないと断言してもいいレベルだ。

「保険でも上手ければいいものが出来るよ! 」

とでも言いたいのだろうが・・・

 

同じ技術力の歯科医師が作るのであれば、技工士のレベルの高い方が良いに決まっている。

 

その程度の基本中の基本すら理解していないのだろう。

つまり、逆に言うとだ・・・

 

説明などを受けるときに、口の中に金属がちらっと見える歯科医師については・・・

 

 正直通うのを考え直した方が良いかもしれない。

 

少なくとも、私はそんなこだわりを持っていない歯科医師に診てもらうのだけはお断りだ。

保険診療のルール。その1

こんにちは。

匿名歯科医師だ。

 

今回からは

保険診療のルール

について書いていこうと思う。

非常に長く、また複雑になると思うので、なるべく簡単にまとめていきたいと思う。

ちなみに、この内容についてはルールを知らない歯科医師の勉強にもなると思う。

ほぼ羅列するような形になってしまうと思うが、ご容赦願いたい。

 

では、早速。

そもそも保険の点数とは日本円に直すといくらになるかご存知だろうか。

1点が10円だ。

つまり、その日の診療で明細書に200点と書かれてあった場合は2000円となる。

 

今回は「初診」「再診」について書いていく。

何度か歯科医院に通院している人で、歯医者から「初診に戻ります」の言葉を聞いた人もいるのではないだろうか。

まずはそれぞれのルールについて説明する。

 

初診とは

「特に初診料が算定できない旨の規定がある場合を除き、患者の傷病について歯科医学的に初診と言われる診療行為があった場合に初診料を算定する。」

 

再診とは

「再診の都度(同日において2回以上の再診があってもその都度)算定する。」

 

また説明文として以下のものも存在する。

(1)現に傷病について診療継続中の患者につき、新たに発生したほかの傷病で初診を行った場合は、当該新たに発生した傷病について初診料は算定できない。

(2)患者が任意に診療を中止し1月以上経過したのち、再び同一の保険医療機関において 診療を受ける場合は、その診療が同一病名又は同一症状によるものであっても、その際の診療は初診として取り扱う。

 

つまり、「初診に戻ります。」

というのは、

前回の診療日から1月以上来院しなかったら、再診料(45点)ではなく初診料(234点)で算定しますからね。

という意味合いだ。

ちなみに、これについては医科も同様なのでご注意いただきたい。(点数は違います)

 

上にも書いたが、「初診として取り扱う」という文言が書かれているので

基本的には1月以上来なかったら初診に戻る。

のがルールだ。

 

そのため、2か月置きや3か月置きに来院した場合は初診に戻すのがルールであり、それを守っていない歯医者はルールを守っていないということになる。

 

しかし、少し待ってほしい。

実際上手い先生の所は非常に混みあっているため、1か月待ちなどはザラだ。

それで毎回毎回初診に戻す歯医者さんというのはあまり居ない。

 

上にも書いたが、初診の定義の所にこのような一文があった

特に初診料が算定できない旨の規定がある場合を除き

これはすなわち、初診料が算定できない場合がある。そしてその場合は再診料を算定しろということだ。

ではどういった場合に初診料を算定できなくなるかというと・・・

 

歯科疾患管理料

 

という項目を見たことはないだろうか。

これは歯周病や虫歯を定期的に管理してますよ。的な文章だ。

定義としては以下の通り。

「継続的な歯科疾患の管理が必要な患者に対し、患者又はその家族等の同意を得て管理計画を作成し、その内容について説明を行った場合に、初診日の属する月から起算して2月以内1回を限度として算定する。」

これは虫歯でも歯周病でも算定が可能な項目なのだ。

細かい内容などは次回以降で記載していくこととする。

 

では、また。近いうちに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歯科医師に嫌われる患者と、そうならないために・・・その2。

こんにちは。

匿名歯科医師だ。

 

今回は前回に引き続き、

歯科医師に嫌われる患者と、そうならないために・・・その2。

を書いていく。

前回のブログを読んで、すでに心が折れそうな人も心を持ち直して読んでいただきたい。

 

前回の時間を守らない人はほぼ100%の歯科医師に嫌われるが、今回からは歯科医師によっては嫌われるといった行動を書いていきたいと思う。

 

・痛みがなくなったため、自己判断で薬を飲むのをやめる。

 →頓服の鎮痛剤であれば痛いとき飲むだけで良いので、確かに痛くなければ飲まな

  いで良いが・・・抗生剤に関してはしっかりと言われた日数分飲んでもらわなければ

  効果が出ないことが非常に多い。途中で飲まなくなったのに、また痛み出した!

  とか言われても「ええ。まぁそうでしょうね。」としか言えない。

 

・仮蓋側で咬むなと言っているにも関わらず、噛んで外してくる。

 →神経の治療や、型取りの後などは必ずと言っていいほど仮の蓋をしている。

  その仮のものはあくまで仮のもの。取れてくれないと次回処置時間が短くなって

  しまい、精度が落ちてしまう。そのため、簡単に取れるものを使っている。

  そのため、必ず仮の蓋を入れたときには歯医者から「そちら側では物を噛まないよ

  うに注意してください。」と言われているはずだ。

  それを無視してガンガン噛んでくる人がたまにいる。仮のものが取れるだけならま

  だまぁ良いが・・・その結果、歯が折れてしまい抜歯に至ってしまうこともある。

  一生懸命治療したにも関わらず、抜歯になってしまうのは患者はもちろん、歯科医

  師としても非常に悔しい。

 

 ・噓をついてまで無理やり見てもらおうとする。

 →何もしないでも痛いというので、他の患者の合間に詰め込んで見てみると・・・

  「そんなに痛くはないんだけど、気になって・・・」と言ってこられることが稀にあ

  る。薬を飲まないとやってられないというほど痛むのであればもちろん我慢する必

  要などないが・・・。急患の枠ではできればそういった方に対応したい。本当に痛く

  て痛くて辛いにも関わらず、嘘をついて無理に入ってくる人が居た場合、その方を

  見る時間がその分遅くなってしまう。

  また、こういった方は、歯科医師からも要注意患者として認定されるため、その内

  マトモに相手してもらえなくなってくる。本当に痛くても、「どうせいつものやつ

  なんだろう」と軽く見られ後回しにされる可能性が非常に高くなる。まさにオオカ

  ミ少年状態。

  ご自身の為にも嘘をついて自分勝手に診療をしてもらおうとするのは避けた方がい

  い。

 

 ・インターネットで自己診断した上で、歯科医師の意見を聞かない。

 →最近はインターネット上に情報が溢れかえっている。まぁこのブログもその一つな

  訳だが・・・。痛みがあったり、違和感があった場合、不安になって調べることもあ

  るだろう。それは解る。が、実際に診断してみるとその自己判断が当たっているこ

  とは限りなく少ない。まぁ素人の考えることなのでそれ自体は別に不快に思う歯科

  医師はほぼ居ないだろう。

  しかし、稀にだが・・・診査した上で、自己診断と違った診断を出してもこちらの意

  見を信じない方がいる。こういった方は非常に厄介だ。前回も言ったが、治療とは

  診断ありきなので、その診断を信じてもらえなければ治療に入ることが出来ない。

  あなた方に嘘をついたところでなんのメリットもないのは考えればわかるはずだ

  が・・・。

  そこまで自己診断に自信があるなら歯科医師免許でも取って自分でやれや。と思う

  歯科医師も結構居るので注意していただきたい。

 

・来院前に食事をしてきて、歯磨きをしてこない。或いは来院前に飲酒・喫煙をする。

 →このタイプは私は個人的に一番困る。というのも、磨き残しが口の中にべったりと

  張り付いていると、虫歯の穴に磨き残しが入ると、虫歯を見逃すことがある。

  また飲酒してくる人は普通に麻酔が効きづらくなるし、抜歯などは行えないことが

  ある。まぁ歯科医師になってかなりの年月が経つが、飲酒してそのまま来院してき

  たような人は見たことが無いので、ほぼ歯科医師内での都市伝説みたいなものだと

  思っている。

  喫煙については、喫煙家の歯科医師であれば気にしないと思われるが・・・普通、医

  療に従事している以上自重している歯科医師がほとんどだろう。

  そして最近論文で明らかになったそうだが、実は副流煙よりも服や髪に残留してい

  る「匂い」自体に発がん物質が含まれているそうだ。そう考えると、治療の度に発

  がん物質の害を受けている状態になる。自分が吸って勝手に肺がんになる分には

  「好きにしたらいい。」と思うが、自分にまで害が出るのであれば話は別だ。

  そういった点でも、上記の行為を行ってから来るのであればしっかりとブラッシン

  グを行ってから来てほしいと思う。

 

・口紅、グロスをベッタベタに塗ってくる。

 →社会人として生きている以上、化粧は最低限は必要なのはわかる。が、歯医者に行

  く前にはそれらはしっかりと落としてから来てほしい。

  というのも、最近の先生は腰を曲げて口の中を覗き込むのではなく、ミラーテクニ

  ックと言って鏡を使いながら診療する。口紅などが塗っているとそのミラーについ

  て全く見えなくなるのだ。時間が無くてどうしても無理だったということであれば

  時間通りに来ることを優先していただきたいが、余裕をもって着くのであればトイ

  レなどでしっかりと落としておいていただきたいと思う。

 

・治療中にいきなり動く。

 →治療の際に痛みがあった時など、つい動いてしまう人が居る。これは反射として動

  いてしまっているのだろうから仕方ないかもしれないが、なるべく我慢してほし

  い。

  歯科医師が持っている器具はドリルや針だったりと危険なものが多く、痛いと思っ

  て動くことでその器具が刺さり逆に大けがを負ってしまうこともある。特に口の中

  には太い血管が多く、もし大きな動脈を傷付けてしまうと救急車を呼んで大病院に

  搬送する羽目になったりする。

  痛みがあった時に我慢する必要はないので、動くのは控えて・・・左手を上げてそっ

  と教えていただきたい。

 

・治療の中断。

 →前回記事とリンクするところもあるが、痛みが消えたからと言って来なくなる人が

  一定の確率でいる。(さすがに日本人は真面目なだけあって来なくなる人はそんなに

  多くないが・・・。)

  歯の治療というのは放置すればするほど、重度になればなるほど完治するまでの時

  間・費用・労力が大きくなり、そして治療の成功率は低くなる。

  つまり小さいうちにさっさと治してしまった方が圧倒的にお互いに楽なのだ。

  仕事が忙しい・子供の世話で・親の介護で等々様々な理由を挙げてくる方が居る

  が、実際それらはこちらから見れば仕事・子供・親を治療をしたくない言い訳に使

  っているようにしか見えない。

  だったら言ってみれば良い。上司・子供・親に「あなたの世話をしているから、健

  康がどんどん悪化していっています。」と。上記の理由を使って治療を中断すると

  いうことはこれとほぼ同義なのだ。正直、自分が逆の立場だったら「自分のことは

  良いから早く治してきてよ!」と確実に思う。この言い訳を使うのは歯科医師に対

  してだけでなく、上司・子供・親にとって非常に失礼な事なので、歯科以外の場面

  でも使わないことをお勧めする。

 

・急患で駆け込んできたにもかかわらず、治療をしてもらおうとする。

 →基本的に予約制である以上、予約の方の合間に診ている状態だ。

  そんな時にしっかりとした処置を行う時間があるわけがない。

  横入りみたいなことを堂々としないで、大人なんだからちゃんとしなさい。と言い

  たくなってくる。実際、そんなことを言える歯医者はほぼ居ないが。

  また治療方法について話したい。と駆け込んでくる人もいるが、カウンセリングを

  片手間でできると思っているのだろうか。できるわけがない。

  カウンセリングを行ってほしいのであれば、それ用のアポイントを抑えるようにし

  てもらいたい。そうすればこちらもしっかりと話すことが出来る。

 

実は細かいところはまだあるが、これ以上はタイピングで手が痛くなってくるので控えたいと思う。

前回と今回ので1つでも当てはまった人たちは注意していただきたい。

「嫌われる」ということは治療をする上で何よりのデメリットになってくる。

また表に出さないが、歯科医師も人間である以上、好き嫌いは必ずある。

少なくとも、お互い気分よく治療を進めるためにも、お互いの協力が必須であると私は考えている。

 

以上だ。

前回・今回はほとんど説教みたいな内容になってしまったが・・・

如何だったろうか。

今後の歯科ライフで不都合を感じないようにしていただきたい。

 

次回は何を書くかは未定だが・・・

何かまた歯医者が思っても言えないことを言っていきたいと思う。

 

では、また。近いうちに。

歯科医師に嫌われる患者と、そうならないために・・・その1。

こんにちは。

匿名歯科医師だ。

 

前回まで「歯医者探しのコツ」を書いてきた。

だが、せっかく見つけた良い歯医者に嫌われて通いづらくなってしまったら元も子もない。

そのため今回からは

歯科医師に嫌われる患者と、そうならないために・・・

を記載していきたいと思う。

 

 

まず、ほぼ100%の歯科医師に嫌われる患者

「アポイントの時間を守らない人」

である。

具体的にいうと、

 ・平然とアポイント時間から遅刻してくる。

 ・当日、アポ時間の直前になって、「やっぱり行けないです。」

 ・何の連絡もしてこないで予約時間に来ない。

既にギクッとした人もいるかもしれない。

 

割とこういったことを多く行う患者は歯科医師から直接、

「金輪際、うちには通院しないでくれ。」

と言われることもある。

 

そもそもなぜ時間を守らない人がこんなに嫌われるか。

(まぁ、歯科のみならず日常生活でも時間を守らない人は実は他人に嫌われているが・・・。)

それは日本の健康保険の現状が原因の1つだ。

ご存知の通り、日本は国民皆保険であり、すべての人が治療を安価に受けることができる。素晴らしい制度となっている。

 

だが、この保険制度が作られたのは昭和初期・・・らしい。

(詳しい時期などは知らない。知識不足で申し訳ない。)

 

その後、幾度も改定されてきているが、実際の保険点数は昭和初期のころからほとんど変わっていない。それを証明するような画像を見かけたので載せてみる。

f:id:real-dentist:20161113092300j:plain

この画像の各項目について説明していく。

「治療費」→その国での治療費を日本円に換算した時の金額だ。

マクドナルド」→世界中にあるのでその国の貨幣価値を調べるときに便利らしい。

「何個分」→治療費に対してバーガー何個分かを記したものだ。

 

お分かりいただけただろうか。

 

日本の治療費は発展途上国以下の状態になっているのだ。

 

結局、その金額の中でスタッフの給与・器具の消毒代・消耗品の代金など、込々で考えると、黒字になる部分など非常に微々たるものだ。

そうなってくると、患者自体を詰め込んで多く診ていかなければやっていけない。

患者にとって最高の治療をしよう!と経営無視で最善の治療をしていた先生がわずか1年半で医院が潰れ、それまで通っていた患者が途方に暮れた。という事案も実際に起こっている。

そして、多くの歯医者さんで予約制が導入されているのも、より効率的に診療を行うためだ。

 

まずは「遅刻」が嫌われる理由から説明しよう。

大体の所で予約は30分単位で取られているところが多いだろう。

その30分のうち前後5分(計10分)はあなたの為の診療の準備や片付けを含んでいる。

すなわち、実際の処置時間は20分しか取れないのだ。

では、例えば10分遅刻した場合、次の患者に迷惑をかけないようにするには処置時間を10分で済ませるしかなくなってくる。

実際、済ませられる処置であればいいのだが・・・

型取りなどの麻酔を行った上で行う処置に関しては、10分で終わらせるのはほぼ不可能だ。精度を無視してやっつけ仕事で終わらせればまぁ行けなくもないが・・・。

その結果、次以降の予約患者に待ってもらわなければならなくなってくる。

これが歯医者で予約時間通りに行っても、待たされてしまう典型的なパターンだ。

 

すると待って頂いた患者からは「この歯医者は時間を守らない」とレッテルを貼られてしまうことになる。

つまり、遅刻とは歯科医院の「時間を狂わせる行為」であるから嫌われる訳だ。

遅刻が嫌われる理由は分かってもらえたかと思う。

 

次は「アポイント時間に来ない」場合だ。

これに関しては、単純に売り上げの問題だ。

本来入るはずだった収入が得られなくなってしまうので、人件費を考えればその時間は確実に大赤字になってしまう。

事前に連絡をくれていれば、例えばその直前の患者にもっと多くの処置を行うことも可能かもしれないし、そもそも他の患者をその時間に診療してあげることすら出来たはずだ。

だが、何の連絡もなかった場合はそれも叶わない。ただただ時間を浪費するだけとなる。

そのため、キャンセルとは歯科医院の「売上にプラスにならないどころかマイナスになる行為」であるから嫌われるのだ。

 

 

そして時間を守らない方に逆に私からも聞きたいのだが・・・

あなた方は仕事での取引などがあるときも遅刻したりドタキャンしたりするのだろうか?

もし何らかの原因で遅れる或いは行けないのであれば事前に連絡を入れたりしないだろうか?

 

では、なぜ連絡を入れるか。

それがただただ相手の時間を浪費するだけの迷惑行為であると知っているからだろう。

また相手との信頼関係を崩してしまう原因になりうると知っているからだろう。

そして自分が同じことをされたらどう思うだろうか。蔑ろにされていると感じないだろうか。

 

風邪を引いたや、渋滞に巻き込まれた、電車が遅れた、不幸があったなど・・・

どうしても無理なことは多々あるだろうし、都合が悪くなることはいくらでもあるだろう。

 そういった場合は、無理やり来て処置をしてもらおうとするのではなく、なるべく早めに電話をした上でアポイントの変更を行ってもらった方がいい。

 

歯科医師から嫌われて、通院を拒否されるようなことにならないように気を付けていただきたいと思う。

 

まぁ実際、時間を守る方がほとんどだし、守らない方の方がマイノリティではあるのだが・・・。 

 

次回は「歯科医師に嫌われる患者と、そうならないために・・・その2。」を書いていくこととする。

 

では、また。近いうちに。

結局一番オススメな歯医者さんてどこさ。

こんにちは。

匿名歯科医師だ。

 

今回のテーマは今まで書いてあったことを纏め、

「結局一番オススメな歯医者さんてどこさ。」

を書いていく。

また長文になる可能性が高い為、頑張って読んでもらいたい。

その前に、今までのブログを読んでいない方は先に読んでいただきたい。

口腔外科出身の歯科医師には気を付けろ。

保存系歯科医師にも気をつけろ。

保存系歯科医師にも気をつけろ。その2

それぞれ長文なので、ご注意いただきたい。

つくづく纏めたりするのが苦手な自分を恨む。

 

さて、それでは本題に入って行こう。

今までのブログを読んだ方で感がいい人なら恐らくお気づきだろう。

 

結論から行くと、

 

「保存系の学会に入ってて、拡大視野を使用している歯科医師

 

だ。

 

ちなみに、あまり患者さんに教える人は少ないが・・・

歯科医師も虫歯になることはよくある。

その際に選ぶのが上で書いた人の医院だ。

 

というのも、結局歯科医師は歯というものがどれだけ大切かを理解している。

その結果、自分の歯を残すために尽力してくれる歯科医師を選ぶわけだ。

 

我々歯科医師歯科医師用の専門雑誌などがあり、そこを見れば上手な歯科医師は比較的簡単に見つけられる。

ただ一患者がそういった歯科医師を見つけるのは至難の業である。

そういったときに上記のような条件の歯科医師を探せば、技術的には左程外れないことが多い。

(そもそも論だが、自費専門の歯科医院に行けば拡大視野を使用していない所などほぼ無いので確実だ。)

 

保険診療を拡大視野を使用して受けたい場合は最近はHPなどで調べれば出ることが多い。

ただここで注意していただきたいのはHPなどで「ルーペ・マイクロスコープを用いて診療しています!」と書いておきながら、「実際は自費診療の時だけ使っている」というパターンもよく見受けられる。

 

 なので、初めて掛かろうとする歯科医院がある場合は、まずHPなどで歯科医師の情報や設備を確認し、その後電話にて

 

「予約を取らせていただきたいのですが、ルーペやマイクロスコープは保険診療でも使用されていますか?またルーペは何倍のものをお使いですか?」

 

と確認していただければ確実だ。

ルーペに関しては基本的に8倍以上の高倍率ルーペを使用しているところが望ましい。

 

ただし。

上の方でも技術的にはと書いたが、

歯科医師の技術と人間性は全くの別物であることを注意してもらいたい。

また、歯科医師も人間である以上、100%ミスをしないというもの不可能だ。

そうなると、結局のところ

「この人だったら多少ミスされても許せる」

「失敗をした場合、隠さずにちゃんと認めて、説明してくれる」

と言った信頼できる歯科医師に診てもらうのが一番だ。 

 

こればっかりは実際に会って話してみないことにはわからないから、

最終的にはとなってしまう。

ここまでツラツラと書いて結局は運かよと思われたかと思うが、実際そうなのだから仕方がない。

 

我々歯科医師が治療される際には、技術的にも信用できる歯科医師に治療をお願いし、もしミスが生じてしまった場合は

「この人でダメだったんなら仕方ないな・・・」

と思うようにしている。

是非皆様もこういった歯科医師と出会えることを願っている。

 

あとは、歯科医師もミスをすることがあるとお伝えしたが・・・。

これは絶対にワザとではない。

稀に、ごく稀にワザとミスをするような最低な歯科医師もいるかもしれないが・・・。

 

皆さんがこれからお会いするであろう歯科医師達の大よそ9割5分は、患者さんにとって最も良い治療をしたいと思っている。

 

これは断言できる。

先に述べた外科出身の歯科医師も、彼らは彼らなりに一番いいと思える方法を提示しているにすぎないのだから。

と、なんかいい感じにフォローしつつ歯科医師選びの話は終了したいと思う。 

 

次回からは、「歯科医師に嫌われる患者」を書いていこうと思う。

非常に長く、読者の方には耳の痛い内容になると思うが、お付き合いいただきたい。

 

では、また。近いうちに。

保存系歯科医師にも気を付けろ。その2

こんにちは。

今日もズバズバ言いづらいことを言う予定の匿名歯科医師だ。

正直、私は一つのことが長続きするタイプではないので、3日連続でブログを書いているという自分に少々驚いている。

恐らくは、続けられている理由としては、

口に出しては言えないようなことをどんどん言っているので、若干快感である為だと思う。

 

さて。

今回は

「保存系歯科医師にも気を付けろ。その2」

だ。

前回、あまりに書きたいことが多すぎて、2回に分けることになった。

今日のでさすがに完結させたいところだ。

 

前回はルーペやマイクロスコープがどれだけ大事かを書いた。

そして書きながら「ルーペやマイクロスコープ」とイチイチ書くの面倒だなと思っていたので、今回は、「拡大視野」と書くこととする。

 

この拡大視野、大きく見えると何がそんなに違うのだろうか。

そもそもの「見える」というのが何よりも大切になってくる。

 

見えていなければ当然だが、見逃しや、誤診につながる。

治療というのは歯科のみならず、必ず正確な診断を行った上で処置に入らなければならない。

というのも、

医療というものは法律で唯一人体を傷付けることを許された行為

だからである。

 

 それゆえ、正確な診断の元、処置に入らなければならない。

よくあるのが「んー虫歯かなぁ?とりあえず削っておきますね。」という歯医者。

医科で置き換えると、「んー癌かなぁ?とりあえず、手術して切っておきましょうね。」だ。

これで、いやいやいやいやいやとならない人が居たら、驚きを通り越してむしろ引く。

 

程度は違えども、行っている内容としてはほぼ同様のものになるのだ。

 

そのため、そもそもの「診断」を確実にするためにもしっかりと見た上でありとあらゆる情報を集めた方が良いのは間違いがない。

 

そして実際に治療に入った際、その際にも見えている見えているつもりとでは明らかな違いが出てくる。

一番わかりやすいのは、やはり・・・ありとあらゆる事に対する「見逃し」だ。

 

虫歯が残っていることを「見逃し」、

詰め物を詰める際に段差や合っていない箇所を「見逃し」、

根管治療においては神経管自体を「見逃し」。

 

といったことになってくるのだ。

もちろん拡大視野を使用している歯科医師でも、「見逃し」が生じることはあるが・・・

それでも頻度は全く違ってくる。

 

 

ここまで前置きをしておけば分かってもらえるかと思うが、

注意すべき保存系歯科医師は、

 

拡大視野を使用していない人。

 

だ。

 

 

もし仮に拡大視野を以てしても、治療の精度に無頓着な歯科医師がいるのなら・・・

その歯科医師はもはや歯科医師ではない。

後々更に状態が悪化してくることが分かっていて、「これでよし。」としているのだから。もはや確信犯である。

 

ちなみに拡大視野にも程度があり、

ルーペは「2倍~10倍」程度が上限。

マイクロスコープは「2倍~20倍」と変わってくる。

マイクロスコープは、1つの機械で2~20倍へと変えることが出来るが、ルーペについては倍率が決まっている。(一部倍率可変式のものもある。)

 

 

次回は、「結局一番オススメな歯医者さんてどこさ。」

ってのを書いていくこととする。

 コンビニよりも多いと言われている歯医者。その中でも最も良い歯医者に出会うために予約の前に行うべきことも書いていく予定だ。

 

では、また。近いうちに。

保存系歯科医師にも気をつけろ。

こんにちは。

前回の記事を知人に見せたら「ちょwwwおまwwww攻wめwすwぎwww」とか言われた匿名歯科医師です。

歯科医師人生が危ぶまれる内容だったので、とりあえず匿名歯科医師の中の人が誰かは「他言したら髪の毛一本残さずに全て抜き去る。」とお伝えしておきました。

良いやつなのできっと大丈夫でしょう。

 

いや、本当に言わないでね?

 

再就職できなくなっちゃう。

 

さて。今回は

「保存系歯科医師にも気をつけろ。」

 

前回が「口腔外科出身の歯科医師には気をつけろ。

 

もう歯医者全員ダメなんじゃねぇの?!

って言われそう。

 

さぁ。前回のブログを見て素直な方は、

外科の歯科医師にヤバい奴がいることはわかった。

そしたら保存系の歯科医師に見て貰えばいいんだな!

 

と思ったはず。

だがしかし、実は保存系歯科医師にも危険な奴がいる。

 

正確には、「なんちゃって保存野郎」こいつが実は危ない。

 

彼らは保存分野(歯周・歯内・齲蝕など)の学会に所属しており、保存の皮を被って生きている。

ちなみに本人も保存の皮を被っているとは思っておらず、患者の治療には真摯に当たっているつもりだ。

 

なにが違うか・・・

 

ズバリ、

ルーペやマイクロスコープを使っているかどうか

だ。

 

彼ら「なんちゃって保存野郎」は決まってこういう。

「いやぁ、俺ら目、良いからそんなの使わなくても見えるよ。」

 

 

バカか。

 

 

と、声を大にして言いたい。

そもそも彼らは視力というものについて勘違いをしている。

我々が学校やら眼科で測るのは「遠くのものを見る力」だ。

それに対して歯科医師にとって必要なのは「近くのものをよく見る力」だ。

 

見えるよと言っている歯科医師の目にはズーム機能でもついているのだろうか。

少なくとも普通の人間にはついてないはずだ。

 

 

その結果、タイピング中にふとキャッチフレーズが思い浮かんだよ。

歯科医師やめますか?それとも人間やめますか?」

思ったより悪くない。

ぜひ拡大鏡のメーカーに使って頂きたいキャッチーなフレーズだ。

 

 

まぁ、そんなことはどうでも良いとして。

ルーペやマイクロスコープと裸眼、何がそんなに違うのか。

実際に考えて見てもらったらわかりやすいと思う。 

歯の大きさなんてたかだか1cmちょいくらい。

根管治療なんて酷い時は髪の毛より細い根管もあるくらいだ。

 

 

それを40cmくらい離れて、しかも口の中という暗い環境下で鏡を用いて正確に見えるだろうか。

これを読んだ方は実際に試して見てほしい。

 紙コップに髪の毛くらいの小さな穴を開けたアーモンドとかを入れて、40cm離して鏡で見てほしい。

穴を確認できただろうか。

そして、それが「穴が空いてるかどうか分からない状況下」でも果たして正確に把握できるだろうか。

 

裸眼というのがどのくらいの難易度かはなんとなーく分かってもらえたかと思う。

 

次はルーペやマイクロスコープの便利さについてだ。

デジカメを持っている人は花の写真でも撮ってもらいたい。

倍率が1倍の時と10倍・20倍の時とを見比べて、どちらが雄しべや雌しべの状況をより把握しやすいだろう。

・・・ちなみに私はそんな倍率まで撮れるカメラを持ってないので実際にどの程度見えるかは不明だ。とりあえず、試すならマクロ機能付きのデジカメで撮って頂きたい。逆にボケるから。

 

・・・ 長い。

思ったよりも遥かに長文になってしまった。

続きは明日以降で更新したいと思う。

それまでこの記事を読まれた方々には

「一体どこの歯医者に行けばいいんだあああ」

と悶々としてもらえれば、こちらとしては少し楽しい。 

 

 さて、今回の記事は前回に比べて口調を変えていることにお気づきだろうか。

途中から小説のような書き方をしているのだが・・・

意外と楽しいのでしばらくこの口調で書いていきたいと思う。

 

それでは、また。近いうちに。

口腔外科出身の歯科医師には気をつけろ。

というわけで早速更新してみます。

どういう風に書いたらわかりやすいかなーって思ったんですが・・・。

とりあえず、タイトルがマトメになるようにしていきたいと思います。

 

で、今回は

「口腔外科出身の歯科医師には気をつけろ。」

早速口腔外科出身の先生から怒鳴られそうなタイトル。

先に言っておきますが、口腔外科出身の先生は全て危険とは言ってないですからね?!

そこだけは覚えておいてくださいね!?

 

と、いうわけで。

なぜ口腔外科出身の先生には気をつけないといけないか・・・

まぁ、理由としては簡単です。

外科以外の技術があまりない人が多いからです。

 

考えてもみてください。

医科ほどじゃないにしても歯科も診療科目は細分化しています。

・口腔外科

・歯内療法科

・歯周科

・補綴科

・顎関節治療科

・矯正科

・小児科

インプラント

などなど、代表的なものだけでもこんなにあります。

歯科医師は研修医の段階で、このうちのどれをメインで行なっていくかを決めて臨床へと出ていくわけです。

この細分化されている分野の中でどれだけ優秀な先生でもある程度のレベルに達することができるのは5つが限界でしょう。

一流レベルになれるのはせいぜい1つ、良くて2つと言ったところです。

 

というのも卒業後に同じ時間を使って勉強するわけですから、当然勉強できる量も同じになります。

その結果、先生によって得意分野が変わってくるのです。

ちなみに未だ嘗て、全ての分野で1流の歯科医師は居た試しがありません。

つまりもし今後そう言った方が出てきたら、「100年に1人の逸材」となります。

もう彗星かなにかですか?って言いたくなるレベル。

 

で、患者さんへの治療方針の説明を行う際に、「自分にとって」良好な結果を得やすい処置をオススメすることになるんです。

 

そうするとどうなるかっていうと・・・

 

まだまだ残すことが出来る歯を抜いてインプラント

 

となるわけです。

もちろんそれが完全に悪いというわけではないです。

その先生にとってはそれが最も信頼できる治療法だから提案しているだけなんです。

 

外科の先生というのは歯内療法科の先生に比べると抜歯のハードルが非常に低い事が多いですが・・・歯というものは抜いてしまったら、もう元に戻すことは出来ません。

 そのため、歯医者のさんに掛かる際は、外科系の学会に入っている先生の所に行くと簡単に抜歯されてしまう可能性があるので注意してください。

 

逆に、早い所インプラントにしたい!!とかって希望があるなら歯内療法科のような保存系の先生ではなく外科系の先生のところに行った方が話は早いです。

 しかも、外科の先生は当然、外科領域は非常に上手く、その点においては非常に安心できます。

 

結局のところ、先生にも得意不得意があるので、自分の目的・考えに合った先生の所で治すようにしましょうねって事です。

 

以上です。

のっけからかなりの長文になってしまいましたが、如何でしたか?

歯医者選びの一つの基準にしてもらえれば嬉しいです。

 

では、また。近いうちに。

歯医者の本音

初めまして。

歯医者の本音についてツラツラと書いていく予定です。

 

いい歯医者悪い歯医者

逆に嫌われる患者、好かれる患者

 

匿名じゃないとかけないようなことをガンガン書いていきます。